下絵・デザイン

Moses

投稿日:2015/12/11 更新日:

さて、次作の絵付けは「モーセ」。

モーセ下絵

モーセ下絵

「十戒」のチャールトン・へストン。

左手の薬指の描き方が変だ。

ていうか、左手全体が変だ。

手を描くことは、もっとも絵の実力が出るという。

何度直しても巧くいかなくて、ちょっと嫌気がさしている。

でも、人間を描くのは楽しいし、描き甲斐がある。

まったく誤魔化しが効かないからだ。

「このくらいなら、ちょっとぐらい・・・」

そんな自分の弱さに、人体構造はNo!を突きつける。

「そんな向きには曲がらない」

「そんなところに重心は来ない」

「そんなふうに影は落ちない」

─ 当たり前なところばかり突いてくるのが悔しい。そしてその通りなのもこれまた悔しい。

「描くことは自分の良心に向き合うこと」

そう思えて仕方がない。

─ ため息をひとつつくと、また消しゴムをかけ、シャープペンを握り直す。

誠実さを込めて、描き直そう。

・・・でもね、これで終わりじゃないの。

これをガラスに絵付けするのが、また一苦労なんだな。

 

 

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