part2は有名な「バイエルン窓」のご紹介。
1842年9月4日、バイエルン王ルードヴィッヒ1世が寄進したので、
「バイエルン窓(Bayernfenster)」と呼ばれています。
※「ルードヴィッヒ」と聞くと「ノイシュヴァンシュタイン城」の彼を連想すると思いますが、
彼は “2世” ですので、あしからず。
バイエルン窓は5枚セットなのですが、
なぜか1枚足りません。撮影し忘れたか消してしまったか。。。
手前から1番目「荒野で説教する洗礼者ヨハネ」
ヨハネはキリストの弟子の一人。ヤコブの弟。
たくさんの人物が登場する。聖人、司教、皇帝、殉教者。
手前から2番目「キリストの誕生、東方の三博士の礼拝」
東方の三博士とはイエスの誕生を祝福した占星術学者たち。
バルタザール(アラビア)、メルヒオール(ペルシア)、カスパール(インド)。
ステンドに登場する人々と場面は、
上段左から「アダムとイブ」、「受胎告知」、「聖母マリアの無原罪の御宿り」
中段「エイブラハム、ノア、ダビデ、ソロモン、ヤコブ、イサク」旧約聖書の人々と聖母とキリストを囲む東方の三博士。
下段「イザヤ、エレミア、エゼキエル、ダニエル」聖人達。
手前から3番目「ピエタ(十字架から降ろされたキリストの遺骸)」
上段「最後の晩餐」
中段「ピエタ」
下段「マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ」
ピエタとは十字架から降ろされたキリストの遺体を聖母マリアが膝の上に乗せて、
我が子の死を悲しむという場面です。ミケランジェロの像も有名ですね。
「ペンテコステ(聖霊降臨)」
ペンテコステとはキリストの復活後50日目、昇天日の10日後の日曜日。
聖霊が使徒たちの上に降臨したのを記念する日。
降誕日(クリスマス)・復活日(イースター)とともに教会の三大祝日。
中段中央に金色の光(聖霊)が見て取れる。
聖霊とは、カトリック教会における三位一体の教義において、
神の三つの位格(ペルソナ)のひとつとされるもの。
「御霊(みたま)」とも。西洋古典絵画では白い鳩に象徴される。
本来ならあと1枚「聖ステファヌスに対する投石の刑」があります。
本家ケルン大聖堂のページにてご確認ください。
part3に続く
ケルン大聖堂(ドイツ語・英語・スペイン語他)
http://www.koelner-dom.de