御茶ノ水に行った際、突発的に「あ!ニコライ堂行こう」と思ったので、行って来ました。
ニコライ堂はロシア正教会の教会。1891年に建てられたビザンティン様式建築。
ロシア正教はカトリックのようにステンド・グラスを飾ることはなく、イコンという菩提樹、あるいは松や樅にテンペラ絵具で主キリストや聖母マリア、聖者たちの像を描いた聖像画を飾ります。
ステンドはないのです。でもステンドがなくても、静かな場所で休みたかったのです。
聖堂内はもちろん撮影禁止一部撮影可でSNS拡散不可、入場料200円。ろうそくが一本もらえるので、火をつけて祭壇に飾る。
案内人のロシア人女性が教会内の説明を日本語でしてくれます。
なるほど聖堂内はほの暗く静かで、でも天井が高くて、木製の椅子に座るとほっとしました。
ろうそくのあかりが優しくゆらめいて、それもまた癒されます。
聖壇のイコンもすばらしく、ロシア正教では、イコンは地上と天国の間の窓であり、神の国を映す鏡に等しく、敬虔な信者たちはイコンを通して神の国をのぞくことができると考えられているようです。
ところが!なんと驚き!
聖堂内にステンドグラスがあるではないですか!
祭壇の奥にマリア様らしき人物のものと、建物側面にある縦長の窓に聖人の全身像が描かれた大きなステンドが!
案内係の方にお話を伺うともともとこのステンドガラスは透明の単なる窓でした。
でも関東大震災(戦争だったかな?)で割れてしまったため、信者達が協力して復興の願いをこめて聖人たちのステンドグラスをいれたのだそうです。
クレムリンを思い出させるねぎぼうずがとても愛くるしい屋根です。
思いもかけずロシアの美しいステンドにめぐり合えて、恐悦至極に存じます。
皆様もぜひ一度足をお運びください。
ニコライ堂
http://nikolaido.jp